無職472日目

午前2時。隣人が死ぬほどうるさい。

5月の半ばくらいからライフスタイルが変化したのか、5時〜6時の間に目覚ましをかけても全く起きないという生活から、23時ごろからやたらと騒がしくなり、午前3時ごろまでそのうるささが続くというパターンに変化した。

特にうるさいのが土日祝日その前後。実に週の半分以上の夜がうるさい。

そして友人だがなんだかを招いた時はうるささが五割り増し、更に電話までかけやがるという近所迷惑なやつなのである。

思わず「五月蝿え!!」って深夜に叫ぶほどであった。

次に目が覚めたのは午前5時。寝たんだか寝なかったんだかわからない目覚めであった。

それはさておき図書館に向かう。

話は変わるが、自分は「普通の人があまり経験しなさそうなこと」に遭遇する率が高い方だと思う。それが幸運か不運かは別にして。

HUNTER×HUNTERで言えば、「奇運アレキサンドライト」を恒常装備している感じである。

「え?ここでそれ起こるか普通?」

みたいなことがまあまあ起こる。

今日も例に漏れずそれが起こった。

この図書館は割と福利厚生がちゃんとしており、トイレは全室個室となっている。

友人と会う前にトイレに行くかと思い、個室に入った。

当たり前だがトイレの個室は狭い。そして私は参考書や問題集がぎっしり詰まった鞄を背負っている。

鞄の背面には夜間の安全を図るため、高発光缶バッジを付けている。これは夜に山を降りる際に車に轢かれたりするのを防ぐためのものである。ただでさえ黒や紺といった夜の闇と同化しやすい色の服を着ているのである、ここでチャリやバイクや車に轢かれては泣くに泣けず笑うに笑えない。

個室に入った瞬間、「カコン」と何かが引っかかった軽い音がした。そして水に何かが落ちる音。

振り返ると高発光缶バッジが便器の中に落ちていた。

暫し時が止まる。

トイレを詰まらせるわけにもいかず、かといって缶バッジを手放すわけにもいかない。

意を決して取り出し、トイレットペーパーで拭いた。「普通床に落ちるだろうがよ」と思いながら個室を出て、手も缶バッジも備え付けの石鹸で死ぬほど洗った。

備え付けの石鹸は何処となくお上品な匂いがした。

2時から13時までの12時間の間にあった出来事を掻い摘んで友人に話す。

「ホールインワンやないか」

これほど嬉しくないホールインワンも無いが。

隣人対策に友人が提案したのは「木魚叩く」「コーラン流す」だった。

コーランは以前流していたが、最近やめていたためまた再開しようと思う。

友人も大いに隣人に悩まされているらしく、あまりにうるさかった時には「金槌で柱を叩いた」らしい。一瞬で静かになったそうだ。

しかし普通の学生の一人暮らしに何故金槌があるのだろうか。

深くはつっこまないことにする。

普通ねえだろと思ったが、よく考えれば私もDIY用に持っていた。

文系社会人を経ての無職。

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