今日の一言

3月7日あたりに、一度目の大学生活でお世話になった先生方に連絡を取っていた。受験が取り敢えずはひと段落ついたことや近況などを報告したいと思ったからである。

しばらく返信がなかったが、昨日今日の午後から時間が取れるとの返信があったため朝から洗濯を干して菓子折を手に向かうことにした。

人数の少ない専攻であったため、先生方とは顔馴染みであるし、向こうもこちらのことをよく知っている。山を登って会いに行き、菓子折を渡して謎の味の茶をいただいた。

どうやら卒業式も入学式も新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったらしい。先生も今日から海外に行く予定だったそうだが、帰国できるかどうかなど懸念事項が多数あったために断念したとのこと。私のゼミの先生は思いっきりヨーロッパに居るみたいだが大丈夫なんだろうか。

私は取り敢えず今年の受験が不合格だったことと、今後どうしたものか迷っているということを先生に伝えた。医学部の学士編入試験を受験するなら(大学にもよるが)推薦書を書いてもらう必要も出てくるので、それもお願いできるならお願いしようと思っていた。

もう無職も3年目に突入しようかというところであり、三十路に片足突っ込むかというところでもある。このままずるずる無職をするわけにもいくまい。そんな煩悶とした様態を示す私に、先生は一言、「でも今回初めて受験したんでしょう?」と言った。

いやそういう問題じゃない。確かに無職になってから大学を受けたのは今回が初めてだがこれまでにあまりにも多くの時間を支払いすぎたのである。先生の提案の中には「来年新テストを受けてもう一回一般入試で受験をしてはどうか」というのもあったが、新テストは受けないと決めていたためどうしたものかと思っている。

兎にも角にも最速で学生に戻れる方法を考え、自分が用意し得るリソースと時間をそこにつぎ込むこと、という結論が出た。逆にリソースが使えないなら一般入試の路線で行った方が良いのではという話も出た。そりゃまあ確かに。

他にも色々と話し込んだ。亡くなった同期に関する新しい話やまたお墓参りに行くという話、卒業生の話に今後の展開…。迷いに対する決定的な何かが得られたわけではないが、まともに話をする機会が極めて少ない私にとっては有り難かった。

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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