今日の憤怒

早朝の勤務を終え、朝からシャワーを浴び、洗濯とか諸々の事柄を済ませ(天気は悪いが、明日までに乾かす必要のある服があるので洗濯をする必要があった)、二度目の面談に向かうことにする。

その前に別の派遣会社から登録に際しての電話面談があったのだが、それもなんか要領を得ない電話だったので、派遣会社とはどこもそんなもんかと思ったりした。何だよ強みって。就活じゃあるまいし。派遣先が派遣社員に求めるのは体のいい労働力で、派遣会社は派遣社員を派遣して中抜きするだけの企業だろ?そんな高尚なものを求めるんじゃない。

これがまた公共交通機関の接続というかなんというかがめちゃくちゃ悪い場所にあるので、雨上がりの道を歩いていくことにした。火曜日と同じマ○パワーという派遣会社なのだが、毎回前日に電話をかけてくる「営業担当」がアホすぎるので(電話に中身がない)、若干心配になっていたりする(逆に言えば、それでも仕事があるので無職的には安堵した方が良いのか)。

若干曇っている中、30分かけて集合場所に向かう。今回も派遣先との面談時間の30分前に集合するようにとのことだった。これが面談時間の10分前に派遣先の会社に向かうのだったらいい感じに公共交通機関があったのだが。30分も余計に人を無休で拘束しやがって許さん。

Google先生に従い、なんか道なんだか敷地なんだか崖なんだか土手なんだかわからないような道をひた走る。この辺は辺境オブ辺境すぎて私の母方の実家周辺とあんま変わんねえな。

天気的にも道的にもKANA-BOONの「シルエット」のPVみたいだったがここでシルエットごっこをやっているわけにはいかない。いや本当はめっちゃやりたいけど。

Google先生が示した道が途中私道っぽかったうえに土木作業系現場っぽかったので、もし私道で勝手に立ち入ったと主に思われたらこれ近くを流れる濁流に投げ込まれても文句は言えねえなと思ったりもした。いや私もこの道を通りたかったわけじゃないんです。Google先生とクソ派遣会社の奇跡のコラボがこの道を選んだんです。

そんなこんなで集合時間(面談時間の30分前)の10分前に集合場所の○ーソンに到着した。若干汗塗れだったので、○ーソンで制汗シート的なやつを買うことにした。割高!でもって○ーソンのトイレでちょっと身なりを整える。就活時代に修得したスキルがこんなところで役に立とうとは。でも無給。

マ○パワーという派遣会社の営業担当は集合時間ギリギリにやってきた。アンタが設定した集合時間じゃねえのかよ。これマフィアの世界だったらおじさんアンタぜってえ撃たれてるぜ。マフィアは集合時間の1時間前には現地に到着してるらしいしな。いやマフィアの世界よく知らんけど。

そして、○ーソンの軒先で、唐突に「面談の練習」なるものが始まり、私は暫し自分の個人情報を○ーソンの軒先で披露することになった。

派遣社員の面談に練習もクソもあるかよ。というかそういうのに使われる○ーソンの気分にもなってみろ。私が○ーソンの店長だったら営業担当殴り飛ばしはしなくとも、営業妨害(営業担当のくせにな)で警察に通報しているわ。

でもってここからが鯉王の割とな憤怒ポイントなんだが、

鯉王『○ーソンの軒先で私は一体何をやらされとるんや、しかも、30分も前に呼び出した割に昨日電話で話していた内容と全く変わらんことをそのまま言うとるだけやないかこのおっさん』

営業担当のおっさん「~というわけで、こういう企業さんでして~」

鯉王『それくらいてめえに調べてもらわんでも普通にググったら出てくるわ』

鯉王「まあどれほど練習しても採用されるかどうかは分かりませんけどね(訳:一銭の金にもなっていないのに無駄に時間を使わせるんじゃねえ)」

おっさん「そんなやる気のないところ見せられるんだったら僕が来た意味ないでしょ」

(ここで鯉王、心中でで「うっせえわ」のサビ前のノリで「はあ゛~」と叫ぶ)

鯉王『来てくれって頼んだ覚えはないし、そもそも面談は違法やぞ。あとお前は賃金が発生しとるやろがい』

鯉王『そもそもやる気で何でも通るなら医学部とかバンバン合格してますがな』

鯉王『ジャンプでも「友情、努力、勝利」とは言うけどそこにやる気は1ミクロンも入ってないぞ』

鯉王『そもそもカネと時間で動く派遣社員にやる気を求めるとか派遣会社の風上にも置けんな』

鯉王『やる気云々が無くてもそれなりには”やる”し、てめえに言われる筋合いはないぞ、なんてったって賃金はおろか労働契約も結んでないしな』

この五行分の思考にかかった時間、凡そ2.5秒である。

鯉王「・・・はあ(このおっさんダメでは?)」

鯉王「そもそも御社の出されている私に関するデータが基本信用ならないんですよね」

これ以上会話を続けると元々そんなにないIQが20くらい下がりそうな気がしたので、早く話を切り上げたかった。幸い時間が迫ってきたので派遣先企業の敷地に向かうことにした。クソ不毛な時間だった。

派遣先企業との面接はスムーズにいった。てめえに練習なんざされなくとも、こちとら年明けてから割と全国行脚で面接受けまくってるからテキトーに話をすることなんざ朝飯前なんだよと思っていた。派遣先企業の女性陣は何か私の話にめちゃくちゃ納得していたが、ちょっとホストとかに騙されたりしないだろうかと心配になった。

面談が終わり、営業担当のおっさんは何かやる気とか関係なく面接を普通にこなした鯉王に言いたげな顔をしていたが、その場で解散することになった。おっさん、もし車で来ていたのだとしたら、この間ずっと○ーソンに停車していたんだろうか。それこそ○ーソン側からすればいい迷惑である。

恐らく面接には採用になった(そもそも面接自体が違法である)と思われるが、派遣先企業は気に入ったもののこの派遣会社自体が信用できないし、営業担当はアホみたいなことを抜かすしで、平たく言えば「気に食わねえな」となっていた。

さて、帰りである。勿論、公共交通機関が都合よく存在したりしない。我が根城までは歩いて40分くらいかかる。そして山を一つ越える必要がある。

くそったれと思いながら国道沿いを歩き、途中の郵便局に金を預け、山の途中にある役所の出先機関で住民票を取り(証券会社に提出するため)、山を越え、ドラッグストアで飯とかを買い、銀行のATMに金を預け、帰り着いた。

クッソ歩くことになったのでめちゃくちゃ疲れた。それだけでなく精神的にも疲れた。やはり目先のちょっといい感じの時給のために動くのは良くないということか。

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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