無職192日目
一部に歯肉に関する詳細な表現があります。苦手な方はご注意ください。
目が覚めたら午前5時45分だった。早起きチャレンジ成功?
そのままぼーっとしていたが、午前6時には朝食を取り、なんだかんだで電車にゆられて歯医者に向かう。電車の中でスタディサプリのセンター日本史を済ませた。
親知らずの抜歯は午後からなのでしばし図書館で生物をやる。途中クソネミの嵐に襲われたが、午前11時40分くらいに切り上げ、美味いカレーを食いにいった。カレーの旨味と温玉のまろやかさが絶妙で、在学中からちょくちょく通っていたのだが、やはり美味い。この美味さが暫く味わえなくなるのかと思うと暗澹たる気持ちになったが、やると決めたことはやるしかない。
その後図書館に戻り読書をしていたが、時間が来たので歯医者に向かった。
定刻に歯医者に着いたが、一向に呼ばれる気配はない。
十数分遅れて呼ばれ、診察台に座る。予約時の紙には数名の歯科医師の名前らしきものが書かれていたので数名でかかるのかと思いきや、夏に抜歯の説明をしてくれた若い歯科医師しかいなかった。
なんとなくこれまずいんじゃね?と思っている間にあれよあれよと消毒、麻酔が済みほぼ感覚のないまま歯肉が切開され、親不知が削られていった。
その歯科医師なのだが、普通に普通の道具を持つときに手が震えているのである。私も堪らず痛みではなく「もしや」のことに考えが至り、震えが止まらない。
バキ、ガキッ、とおよそ二十数年生きてきた中で殆ど経験したことのない音が身体から響く。
途中ものすごく難儀しており、「貸せ私が抜く」と叫びそうになったことが多々あった。一緒に着いていた別の先生の指導が途中で入っていた感じから不安感はますます募る。
「これ、大丈夫なんですかね?」と思わず聞いてしまい、「何がですか?」と返されたが、「いやお前のことだよ」とは言えなかった。
何だかんだで親不知は抜けたようで、歯肉の縫合は無事済んだようである。
麻酔が切れるまで痛みはほぼ無いようだが、歯肉の腫れとか縫合の際の手際の微妙さが少し心配である。
受付で会計を待っていたら、事務の人から「今日はちょっとお支払いの情報が確定していないので、次回来院時にまとめてお支払いください」と告げられた。
はあ!?感がマックスだったが、薬は貰えるようなので貰っておく。
抜歯のテクニカル的な何かもそうだが、せめて事務方との連携くらいちゃんとしてくれよと思った。
一応本ブログは医師になろうとする人間が書いているもので、どこかの大学の医学部医学科に合格できなければ医師になれない、ということは明白なのだが。
自分が手術をバリバリ行う医師になるのか、研究をバリバリ行う医師になるのかはさておき、手術をバリバリに行う医師になるのであれば、取り敢えずその手術が初回だとしても手は震えないようにしよう、事務方ときっちり連携していこう、と心の底から思った1日であった。
ちなみに抜かれた親不知は持ち帰ることができたため、有り難く削りに削られた破片たちを持ち帰ることにした。破片に歯肉が付いたものがあるのだが、これそのままにしておいたら腐りそうな気しかしない。
口の中は血まみれで、全身の疲労が半端ないが家路につくことにした。帰りの電車の中でもスタディサプリのセンター日本史を視聴し、今日が最後の講義となった。
なんというか全身全霊が疲れた。