無職1064日目

今日の一言

そんなわけで前期日程の不合格を確信しつつ、朝から有名な神社に参拝することにした。公共交通機関に10分ほど揺られて辿り着いた先には立派な石造りの鳥居が聳え立っていた。

やたら長い石段を登り、拝殿に向かう。賽銭を入れ、取り敢えず無事に3年間無職が出来たこと、そして受験が出来たことを感謝した。広い境内は例大祭を行うためだろうか。

拝殿横に御神籤があったため、そういえばこれが今年の初詣になるのだろうかと考えつつ、御神籤を引いてみたところ、「大吉」が出た。いや試験の出来があんなけちょんけちょんで大吉も何もあるかよと思ったりしたが、これで「大凶」とかが出るよりはマシかと思い直した。「願事:すぐに叶う」とのことだが、果たして。

境内を散策し、気が済んでから再び公共交通機関に揺られる。駅に向かい、友人に約束していた土産物を購入した。そして朝飯代わりに電車に揺られる道中で食うためのちょっとした名物も購入した。

宿に戻り、部屋の中をさっと片付けてチェックアウトする。スーツケースを引っ張って駅まで向かい、特急列車に乗り込んだ。早速名物を食う。美味い。土産物屋でおまけとしてもらった菓子も食ったが、美味かった。しかし美味さを感じる程に、もうここで大学生活を送ることはなさそうだと思えてきたりもした。

電車に揺られつつ、昨日夕方帰りの車内で読むために購入した本を読む。

それと同時に、自分の3年間を振り返るなどした。第一線で活躍する医師或いは医学系研究者を志し、これならば死ぬまで続けられる仕事で、尚且つ世界のどこででも食っていけ、自分の興味の赴く先を突き詰めていくことのできる職業だと思ってやってきたが、自分は本当にこの道に向いているのだろうか。他の受験生に比べれば10は年を食っており、国公立大学ですらまともに学費が払えないような身である(まあそれは無職文系になった今に始まった話ではなく、前に大学生をやっていた頃も「授業料免除が獲得できなくなったら即中退する」と決めていたほどだったので何とも言えない)。死ぬまで現役で、全世界津々浦々自分の仕事がある場所で働き続けると覚悟を決めてはいるが、それでも他の受験生が医師として働く期間を思えば10年は短いのである。

その辺まで考えて新幹線に乗り換える駅に辿り着いた。行きの「乗り遅れるのでは」という恐怖を思えば、帰りは楽に乗り換えが出来た。そして体感時間的に帰りは速いと気がづいた。

新幹線の中で、では医師或いは医学系研究者でなければ、私は何をすることが出来るorしたいorそれで飯を食っていけるのだろうかとも考えた。

・今私の手元にある教員免許を活かして教師にでもなるか?→もう公僕にはならねえと誓ったし自分に英語が教えられるとも思わない、そもそも大学以外の学校が嫌いなので学校で勤められるとも思わない。ただ、飯を食っていくにはやむを得ない判断かもしれんと思ったりもする

・何か新しい興味あることを身に付ける→身に付けるまで時間がかかるしそれで飯が食っていけるかどうかわからない。それに向いているかどうかもわからない。候補としては職業訓練校に行ってそこで金になりそうで興味のありそうなものを身に付ける。同時に自分が興味を持っている複数分野を始めてみて、適性があるかどうかを見る

・もうちょっと語学力を達人の域まで引っ張り上げて、専門商社等で働く→流石に無職3年もやっている人間を雇ってくれるとは思わないが、その辺はどうなんだろうか。TOEIC満点とか取ったら話は変わるだろうか。とはいえ満点ホルダーはその辺にたくさんいると思う

・個人事業主とかになるか?→商才がないし元手もない。そもそも儲かるビジネスというやつは既に誰かが始めている可能性が高い

何やかんや考えていたら、新幹線の乗換駅に到着した。ここで在来線に乗り換え、バスに揺られて根城を目指す感じである。新幹線の改札口から即在来線に向かえるので楽っちゃ楽である。ホームに辿り着くとアナウンスが流れた。どうやらどこかの駅で自動車が立ち往生して電車が遅れているとのこと。

な ん で す と ?

最寄りの在来線の駅からバスに揺られて根城を目指すことを計算に入れて新幹線の予約を取った、そして恙無く新幹線での旅を終えた。ここにきてそれかよと。ちなみに根城付近に向かうバスはこの時間帯を逃すとあと3時間は来ない。取り敢えず来た普通電車に乗り込み、何とか最寄りの在来線の駅に辿り着いた。この時点でバス発車まで残り8分。駅の改札でそのまま出られれば良かったが、現状私が持っているのは「新幹線の切符(新幹線に乗る際に使用し、降りた際にはシームレスに在来線に乗り換えられる構造なのでそのまま持ってた)+ICカード(改札入場時に新幹線の切符で入ったので使用していない)」の2つ。乗り越し精算機を使おうとしたら「これは改札で聞いてね」と表示され、しかも改札では何やら年寄りが揉めている。年寄りの配偶者は無断で改札を出たりしていたぞ。この時点で残り4分。何とか駅員さんに対応してもらい、ICカードを受け取ってスーツケース片手に爆走する。割と中身の詰まったスーツケースを片手に階段を降り、這う這うの体でバスに乗り込んだ。

これでバスに乗り遅れたら試験はアレだったうえにバスにも置いていかれるという踏んだり蹴ったりな目に遭うところだった。人生泥の中の蓮、奈落のクモの糸、海底に差し込む陽光。散々な状況に遭ってもまだ希望はあるということか。

バスに揺られて根城に帰り着き、明日のバイトの面接の履歴書を作りながら全持ち物を消毒し、宿暮らしで溜まった洗濯物を洗濯する。洗濯機に入らなかった分はまた明日以降順次回していくこととしよう。

何はともあれ大冒険な1日だった。

本日の2冊

一言:東大卒プロゲーマーときど氏の本。ときど氏の名前の由来が「飛んで、キックして、どうしたぁ!」の略と初めて知った。このネーミングをした氏の友人のセンスの高さが凄い。

一言:何かと話題な本。多分『一流の頭脳』は持ってると思う、読んでないが。新幹線内で読んだが、まだスマホの話がメインで出てこず、現代環境に人間の脳がまだ適応できていないという状況説明が続いている感じである。

鯉王

文系社会人を経ての無職。 本業は受験生、副業は無職文系。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする