無職1155日目
今日の一言
約2週間ぶりのバイト連チャンデーである。早朝から運送会社で肉体労働をかまし、シャワーでも浴びてからスーパーでの最後の勤務に向かう。晴天、土曜ということもあり、店内は大混雑していた。
私は私で荷物を運び、冷凍室から冷凍うどんとアイスを取り出し、卵を運びと忙しく働いた。それでも時給が発生するのは有難い。
途中、身なりの良い老婦人が梅酒を作るためのホワイトリカーを探しているとのことだった。しかしこのスーパー、ホワイトリカーが酒の所に無いのは私が百も承知である。というかホワイトリカーって何なんだ。酒税を払いまくれるほど金のない鯉王にはさっぱりわからぬ。
老婦人「梅酒とかつけたりされない?」
鯉王「作らないですね」
そもそも、梅酒をつけるだけの時間的・金銭的余裕のある人間が休日にスーパーでバイトしているとでも思うのか?
とハーバードビジネスレビューも大絶賛のド正論を考えたりなどしていた。ハーバードビジネスレビューは勿論そんなもんを載せる雑誌ではない。
結局ホワイトリカーはキャベツとなすびの間にあった。なんなんだ。アモルファス陳列かよ。しかも品名がホワイトリカーじゃない。
しかし前々から思っていたが、この地域の人間は「緊急事態宣言」が出ているということが全く頭の中に無いような振る舞いをバンバンするのな。
店に買い物に来る際は家族連れか爺孫連れか三世代連れかのどれかだし、たまに大人三人とかで連れだってやってくるのである。「密集しないように考える」とか「密閉空間に集まらない」とかを全く念頭に置いていない。
私が鶴瓶(天然ミネラル麦茶)を並べていたときに飲料コーナーにやってきたある家族連れは、
「明日のバーベキューで飲むドリンク買おう」
みたいなことを言っていた。
バーベキューは大抵屋外でやるもんだけど人が集まるんでは?
と思うなどした。自宅のベランダとかでやるんだろうか。
こんな感じのことが他の地域でも起こっているのだとしたら、そりゃまあ中々収束もしないだろうなと思ったりもしたが、出掛ける人は新型コロナウイルスが感染拡大していようが緊急事態宣言が発令されていようが出掛けるだろうし、そうでない人はどうなっていようが出掛けないのだろう。ただまあ出掛けたりする人の気持ちもまあわからんでもない。
仕事や学業のために出掛ける人はまあ致し方ないし、政府の新型コロナウイルス感染拡大を防止するための対応の後手後手感やオリンピックとそれに絡むカネに関する諸々から不信感を募らせている人もいるはずだ。
だが一つ言いたい。
スーパーに、正確に言えば私が働くスーパーに大挙して押し寄せんで欲しい。
そんなこんなで恙無く(?)最後の勤務を終え、帰路に就いた。
今日の一冊
ここ最近色々とむしゃくしゃすることがあったので、マガポケアプリで新たに読みだした漫画。
作者はPL学園元レギュラーというバリバリの高校野球経験者である。その時点で作中の言葉を借りるなら「素でエグい」。元レギュラーで漫画家ってどういうことだよ。才能の塊か。
鯉王が(自称)無職文系界随一の野球のルールわかっていない奴であることを差し引いても、甲子園くらいは知っているし、関西圏は割と名門野球高校が多いのでPL学園の名前は知っていた。花火も有名。大学時代の同級生には大阪桐蔭出身のヤツがおり(勿論野球部ではない)、「甲子園があるたびに応援に駆り出されてクソ暑かった」みたいなことを言っていた。
バリバリの関西弁を操る捕手・狩野笑太郎がDL学園(PL学園がモデルだと思われる)にS特待で入学し、DL学園の先輩にしごき倒されながら甲子園の舞台を目指す…というのが主な流れだが、野球のルールが全く分かってねえ人間にもめちゃくちゃ親切な漫画なのである。
まずどのポジションの人がどの辺りを守るのかの図解が入っている。でもってグラウンド整備の図解があるし、ボール磨きや寮生活のイロハなども詳しく説明されている。親切!グラウンド整備の図解はマジで感動した。阪神園芸すげえな。
そして登場人物の使う関西弁に違和感がない。関西弁と一括りにしても、京都周辺、大阪北部周辺、南部周辺、神戸周辺、和歌山周辺、三重周辺、奈良周辺、東播・西播周辺1 、淡路島とそれぞれに特徴がある。それらを踏まえたうえで、狩野含めDL学園野球部の生徒たちが使う関西弁に「関西弁非ネイティヴ感」が全くないのである。恐らく作者もリアル関西人なのではないか。「あ~こういうこと高校生の頃言いよったわ」と思うような吹き出しも結構ある。
カスコラァ
どつくぞ!
『バトルスタディーズ』【LESSON/49】一、三塁地獄
・・・これは今でも言うわ。
まだ5巻くらいだが、狩野含めDL学園の野球部の面々はこれからどんな戦いをしていくのかが気になるところである。
- この2地域は果たして関西弁の括りにしてもいいのだろうか。正確には播州弁かもしれない。 [↩]