今日の一言

本日はホワイトデーである。私には全く縁がない。高校生の頃バレンタインデーにクラスの女子生徒が義理チョコを配っていたのを貰って、ホワイトデーに大袋に入ったチョコレート菓子(キットカットが沢山入ってるようなやつ)を買ってクラスの人にばら撒いたくらいしか縁らしい縁のない日である。

そして私は本年度の全ての試験を受け終えた身分(=完全無職暇人)でもある。あと試験の日に靴に穴が空いているのを発見したただの無職である。

そんな訳で朝から前から目をつけていたワーク◯ンの激安スニーカー(1000円行かねえ)を購入し、帰ってきたところ、家族が急に「会社で貰ったバレンタインデーのお返しを買う必要がある」と言い出した。

言うて今日当日じゃね?ホワイトデーの。

更に言うには、「自分で買いに行くのが面倒」とのこと。私がその会社の人ならこんなやつにチョコレートを渡したくはないなとちょっと思ったりもした。

そんな訳で母に動員され、近所のイ◯ンに駆り出される(要は荷物持ちである)。全国のおじさんやおにいさんがくれるホワイトデーのお菓子は恐らく嫁さんか母親が選んでいるんだろうなと思うなどした。高校生の鯉王はちゃんと自分で(キットカットを)選んだぞ。

ホワイトデー当日ということもあり、そして地方の田舎イ◯ンであることもあり、ホワイトデー関連の売り場は狩り尽くされた後の猟場、店じまい感の強い催事場となっていた。つまりそんなに種類がない上に、数もない。にもかかわらずやたらと当人からの注文が多い。それなら自分で選べよと言いたくなるほどである。

這々の体でイ◯ンを脱し、帰宅すると当人は案の定ゲームをしていた。そして礼の一つも言わないとのことらしい。流石に母親がキレていた。私としては礼よりも手間賃をくれと言いたい。最近は色んな代行サービスが流行っているとも聞く。無職ホワイトデー代行サービス。20,000円から(商品代別途)。良いバイトになりそうだ。

そんな訳で、試験の終わった無職は受験生ではなくただの無職であるのでめちゃくちゃ色々と駆り出されそうな気がしなくもない。

今日の一冊

人生、ふとしたことからとんでもない道に迷い込んでしまうことはよくある。主人公はよくある食品会社の営業職で、ある日飲酒運転の帰りに伝説のヒットマンの最期に立ち会うことになり、そのまま伝説のヒットマンの後継者としてサラリーマンとヒットマンの二足の草鞋を履き、危ない綱渡りを繰り返していく…という感じで話が展開していく。

大分前に1巻だけ購入し、ずっと未開封のまま置いていた。買ったときは読む気があったのだが、それからズルズルと漫画のシュリンクパックを外す気がしないまま何年も経ってしまったのである。で、今日そのシュリンクパックを開け、読んだ次第である。

時代設定が2000年代と思われ(実際発売されたのは2006年だ)、携帯電話は勿論ガラケーである。主人公の稲葉十吉は仕事帰りに飲酒運転をかまし(その時点で割とな重罪になる。飲酒運転ダメ、ゼッタイ。)、危うく人を撥ねてしまう。撥ねたのは伝説のヒットマン「二丁」が放り出してきた死体だったのだが(それでも死体損壊罪とかになるんじゃなかろうか)、そこから瀕死のヒットマン「二丁」の仕事を手伝わされることになり、その足で「二丁」のターゲットを殺しに行くことになる。やはり飲酒運転はダメである。

取り敢えず仕事を完遂し、日常生活に戻れるかと思いきやそうはいかない(それだと漫画が終わってしまうからである)。サラリーマンとしての生活で多忙を極めつつヒットマンとしての仕事も向こうからやってきたりやってこられたりとヒットマンとしての経験値も積んでいく。果たして今後はどうなることやら―――という感じで1巻が終わる。基本は一話完結系の話が続いていくタイプの漫画であり、話のテンポも悪くない。時代感と適度なエロ要素、営業スキルをヒットマンの生活でも使っていく十吉の機転と才覚、「二丁」の相棒兼彼女のちなつとの腐れ縁以上不倫未満の関係、嫁さんは何としても死守するという気概といった要素が、この漫画がただの二足の草鞋モノと一線を画す要素だろう。

ちなみにヒットマン「二丁」の由来は二丁拳銃ではない。しかしここでその由来を明かすとネタバレ&下ネタになるので真相はぜひ漫画を読んで確かめてほしい。

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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