昨日の話やら今までの流れから、鯉王のきょうだい(以下、便宜上「ゲーマー」と記す)が独り暮らしをようやっと始めるというのとや国民健康保険を滞納していたこと、無職を数か月した後現在は期間工のような職に就いていること(この辺の詳細は不明である)、そして諸々で根も葉もないことを言いふらしまくっていたことは知っているが、何やら雲行きがめちゃくちゃ怪しいらしい。

どうやらゲーマーは前職(新卒で入社した会社)をボロクソに言っているらしい上に、歯医者一つ行くにしても嘘に次ぐ嘘をついて別の場所に出掛けるなりなんなりするとのことである。

そりゃまあ鯉王も前職(?)の公務員時代の勤め先については好悪交々だが、辞めた会社を悪く言うほど馬鹿ではない。それをボロクソに言うのはちょっと変な話である。就職したときはあんなに持ち上げて絶賛していたというのにもかかわらず。大体職場というものは(ブラック企業は除くが)「絶対的に良い」ものでもないし、「絶対的に悪い」というものでもない(繰り返すがブラック企業はそれに当てはまらないことが多い)。そして、今の何やってるかよくわからない職場をまた前職のように絶賛しているとのことだった。親曰く、「ちょっとおかしい気がするほど前職をボロクソに言っていたし、現職を礼賛している」とのことらしいが、色々とおかしいのは今に始まったことではない気もする。

よくある社二病の一種なんじゃないか?と思わなくもないが、巷で聞く社二病には見られない症状が混ざっているらしい。逆に一般的な社二病の症状って何なんだ。罹患することなく社会人生活が終わっていった鯉王としては全てが謎である。社会に対して調子に乗ったり、「働かないのは甘え」って言ってみたり、自分のやっている仕事を(大したことをやってないのに)誇りだすのは窓口で暴れ狂って椅子とか蹴散らしだす市民を鎮めてからやれ。

閑話休題。

歯医者の行先くらい変わることもあるんじゃないかと思わなくも……いや、流石に歯医者は行先変わることはまあまあない気がする。そりゃまあ例えば服屋とかなら「Aの服屋に行こうと思ったけどやっぱりBにするわ」みたいなことがあるかもしれない(UNIQL○とワー○マンを徘徊するだけの鯉王は除くとする)。しかし歯医者はそうそうない。親に歯医者の行先を告げていくのもどうかと思わなくもないが、ゲーマーの場合、自分でどうにかできると妄信(猛進)して、ヤバい案件になったら火の粉だけこっちに撒き散らかして自分は寝っ転がってY○uTubeみてるだけ(火消しは勿論自分でしない)みたいなことが多々あるので大抵の行先を親が尋ねるようである。その辺、「親は親で甘やかしているし、ゲーマーはゲーマーで甘やかされているのに慣れ切っている気がするな」と鯉王的には思うのだが…。

でもって、何処に出掛けているかは謎であるらしいし、誰と会っているかも謎らしい。彼女なのか、友人なのか、はたまた全く別の素性の知れない人間なのか…。しかし先の知れない職に就く人間に彼女が出来るものなのか不明だし、嘘ばかりつく人間に友人がいるのかも謎である。素性の知れない人間となると、最悪の事態も想定しておいて損はなさそうだが、果たして…。

そして家を出る出ないとか、嘘をついているついていないで親とゲーマーは揉めたらしい。その際に親は「鯉王をダシにして仕事を辞めようとしたことや、鯉王周辺を引っ掻き回すような嘘をついたり、作り話をしたりしたこと対して鯉王に謝罪もしてないのに…」とゲーマーに言ったらしい。

確かに親からはゲーマーの所業について聞いていたが、本人からの説明は受けてないし、本人から「鯉王をダシにして仕事を辞めようとして申し訳ない」というのは聞いてはいない。ゲーマーは、鯉王が自分がやったことを知っているというのを知らない可能性はあるが、そうだとしても、否そうならば鯉王が試験の受験のために何度か実家に滞在した折に「鯉王、ちょっと話があるんだが」みたいな感じで呼んで一言謝罪すれば済む話である(私としては謝罪だけで済ませる気はないのでもうそのまま絶縁まで行くつもりではあるが)。しかし私が実家に帰省しようが何しようが自分のやったことをゲーマーが語ることはなかったし、謝罪することもなかった。

あろうことか親のその発言にゲーマーは逆ギレし、「だったら鯉王だって3年間無職していたことを黙っていただろうが」と言ったとのことだった。

そもそも私が無職をやっていることをゲーマーに黙っていたのには理由がある。

  • ゲーマーは何処で何を吹聴するかわからないから。特に親戚連中にバレたら厄介であると判断したから。結局バレたけど(しかも原因はゲーマーにあった)。
  • 特にゲーマーに資金援助を受けていないから。寧ろ逆にゲーマーに援助していたから。
  • きょうだいだからといってそこまで言う必要あるか?

以降、親とゲーマーとのやり取りを母親から伝聞したものである。

親「でも鯉王はあんた(ゲーマー)にちゃんと謝罪したやろ?3年間無職やっていたのを黙っていてすまんなって」

ゲーマー「謝って済む問題じゃない!」

親「でもあんた(ゲーマー)は謝ってすらないし、鯉王の話と、あんた(ゲーマー)が人をダシにして辞めようとした話、でもって独り暮らしの話は関係ないやん」

ゲーマー「………(黙る)」


このやり取りを聞いた瞬間、私の心に去来したものがある。

「いや、謝って済む問題やろ」

そもそも、私は一度だってゲーマーに金をせびったことはないし、国民健康保険料をゲーマーに支払ってもらったこともなければゲーマー宛に督促状を届かせた覚えもない。受験料をゲーマーに出してもらったこともない。全て自力で賄ってきたのである。

それにも拘らず、黙っていただけでそこまで言われる筋合いはあるかというのである。謝罪するしない以前に、ゲーマーの方がどう考えても私に対してどうかと思うことをしてのけているのではなかろうか。怒りの鯉王である。

他にも、

ゲーマー「鯉王は母さんとの電話で俺のことをアホだなんだと言っているが、俺は人にアホだバカだと思われたくない」

みたいな主張があったらしい。

確かに、鯉王は3年と半年くらい無職やって未だに医学部一つ合格しないバカではあるが、流石にゲーマーほど馬鹿ではない。

それにこの場合のアホだなんだと言っているのは学歴の問題でもない(確かにゲーマーにはあれだけ金をかけられてもその辺の私学かよと思ったことはあるが口に出してはないし、重要なのはどこで学ぶかではなく何を学ぶかである)。

無職を数か月やっていたにもかかわらずろくすっぽ職安にもいかなければ勉強もせず、毎日Y○uTube見るかオンラインゲームするかしてゴロゴロし、在宅勤務をしている親の代わりに家事を手伝ったりもせずに当たり前のようにご飯が出てくると思い込んでキレ倒しているその所作を馬鹿だと言っているんだよクソ野郎。

ということである(いやまあ他にも20代を半ばも過ぎているのに、退職して国民健康保険に加入する前に世帯分離をしておかねえのとか、金融系の前職だったのにクレカの入った財布落としても平然としてカード会社に停止の連絡を入れなかったりするのとかを見れば「こいつアホかな?」と鯉王以外でも思うはずである)。


親としてもゲーマーの世話をするのに疲れたし、そこまでしておけるだけの金銭的余裕もないとのことらしい。ゲーマーからすれば親は、「家事をやって家に金を入れる奴隷」とさほど認識が変わらないのではなかろうか。

この度家を出ることにしても、親が怒り狂っているから仕方なく家を出るといった感じのようで、自分から全く準備をせず、「ゲーマーは家を契約してはきたが、カーテンもベッドも何もない状態でその日から家に住めるものと思っていた」という親の話に「これは思った以上にとんでもねえな」と思ったものである。

どうやらオンラインゲーム(含めたPC、スマートフォン、据え置き型ゲーム機のオンライン接続)との接触が増えだしてから脳が委縮してしまったかのような行動をとるようになり出したと親は嘆息して言っていた。科学的な根拠はあるのだろうか…。

取り敢えず、ゲーマーには私から借りパクしている諸々の品を返して欲しい(それにしたって凡そ20代後半の人間が使用したとは思えない壊れ具合を誇っているが)というのと、私がゲーマーのPCの分まで支払っていたウイルス対策ソフトからゲーマーのPC分の登録を解除すること、今後二度と娑婆・・(裁判所で闘う分は含まれないという意である)で私の前に姿を現さないでくれと言っていた旨を伝えてほしいと親には伝えておいた。

こういう言動をとる人間は、現代の若者の典型なのだろうか。それともゲーマーが特殊なのだろうか。私としては後者だと思いたいし、アルバイトなどを見渡してもゲーマーより若くてもしっかりしている若者も多いので恐らく後者だろう。

ゲーマーがああなってしまったのは恐らくは親の甘やかしが原因だろうが、そのために私が割を食うのは何とも解せぬ。いやまあ今までも何度か家族が原因で割を食ってきたので、やはりもう実家方面には近寄らず、誰の葬式に出ず、というのがトラブルを避ける元なのかもしれない。平たく言えば「勝手に自分らで解決してくれ」という話であるが、親としても解決の方策がわからないので私に相談しているのだろう。とはいえ私もそんな相談に関わっている暇はないのである。

しばらく揉め事は続きそうである。

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文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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