無職1386日目
共通テスト1日目
そんな訳で無職文系最後の共通テストの1日目が始まった。なんか去年もそんなこと言ってなかったっけか?いやでも今回は正真正銘のラストになる。
日付が変わってからもしばらくは起きていたが、午前1時になる前には眠りについたと思う。次に目覚めたのは午前4時。二度寝して次に目覚めたのは午前6時。そのままうつらうつらし、6時半過ぎに寝床から出た。
窓の外を見たが雪は降っていないようだった。また、積もってもいなかった。電車の遅延もないようだった。適当に服を着替えて飯を食う。最後ということで母が昼飯を作ってくれた。ありがたい。7度の受験において弁当を持参したのは今回含め3回。今後はどの試験もコンビニ弁当になるだろう。
なんか手伝うことはあるかと台所をうろついていたら追い払われることになった。
なんやかんやあって8時過ぎに家を出る。駅はあまり混雑していなかったが、上り・下り共に受験生と思しき若者がちらほら見られた。
やってきた電車に乗り、30分ほど揺られる。途中の無人駅からも若者が乗ってきた。試験会場最寄りの駅で降りる際、前の座席の若者がマフラーを忘れて行っていたので、「お忘れです」と伝えて手渡すことになった。
若者からウザがられるかもしれないと思ったが、帰りに寒くなるかもしれないし、若者の気に入ったマフラーだったとしたら電車の中に置き忘れたと気がついて試験のテンション下がっても困るだろうし、もしかしたら彼女とかから貰ったものかもしれないしと考えて取り敢えず渡したんだし良かろうと無理矢理ポジティブシンキングになった。
ちょっとした人助け(というほど大袈裟なものでもないが)もしたし、もうこれで私がここに来た役目終わったくね?
などと考えたが「いや金払ってここまできたんだし試験受けて帰らにゃならんだろ」と思い直し、試験会場への直通バスを待つ。昨年の会場とは異なり、今度は金を取られるのでちょっと不便である。
バスは人数制限が行われていたが、同時に3台くらい来ていたので問題はなかった。そしてこの田舎にもかかわらずICカードが使えた。
バスに揺られること十数分で会場に着く。会場内の待機場所には若者が大量にいた。少子化って言うけど割と子供(高校生)おるやんなどと考えていた。
屋内は感染対策上よろしくないので屋外のベンチに座って待つ。開場時刻になったので試験室のある建物に入り、2階にある試験室に向かった。
私は再受験を始めて以降毎年「今年こそは試験会場内最年長は私だろう」と思いながら試験室に入るのだが、今年も淡い希望は打ち砕かれた。
初老の男性がいるのである。
しかも2人も。
「やあやあ我こそは稀代の文系野良再受験生、この試験会場で最も歳を食ったアラサー無職の鯉王でござる」
などと勝ち(何のだ)名乗りをあげたいという願望が無いではないが、これにより今年も「もしかしたら最年長かも?」というアイデンティティが崩壊することとなってしまった。しかも片方の初老の男性はスーツケース持参で試験会場付近のホテルに泊まり込む気満々である(と思われる)。キャラが濃い。
以降、今日の記録にはこの初老の男性2人が割と出てくるので前者を「スーツケース」、もう1人を「ニット1 」と呼ぶことにする。
しかし試験直前の暗記物の詰め込みをする必要もないため、手持ち無沙汰である。入室完了時刻まで暫くあるわけだが、特にやることがあるというわけでもない。
この試験室、高校生や浪人生だけでなく前述の初老の男性2人にアラサー無職文系の鯉王、中年女性も居るのでダイバーシティがハンパないな。持続可能な受験目標(SEGs2 )を達成できそうだぞ。
などと考えながら手洗いに立ったり、荷物の準備をしたりしていた。途中で共通テスト嘘マナー講師大喜利などを1人脳内開催していた。
共通テストでは、「割り切って解答を進める」という縁起の良さを重視するため、机の上に置く筆記具は偶数本とします。
共通テスト嘘マナー講師大喜利エントリーNo.1鯉王
そうこうするうちに時間となったのでまずは日本史Bからやっていく。途中で手洗に立つことになったが、多分40分くらいで解いた。
その後昼飯を食う。やはり弁当はうまい。
途中、「東大で人が刺された」というニュースが親から送られてきた。いったいどういうことだってばよと思って調べると、大変な事件が起こっていた。
東大付近で共通テスト受験生ら3人刺される 17歳少年現行犯逮捕|産経新聞
刺された人々の安否が心配であり、また今日その会場で受験している他の人達も心配である。
何より刺された人々のケガが軽いものであってほしいし、今日受験予定だった分の対応(追試になるのかどうなるのか)も刺された人たちを最大限サポートするようなものであって欲しいと願っている。
記事によると受験生含め3人が刺されているとのことだが、刺された人々も気の毒だし刺された受験生の親御さんも気の毒である。自分の子どもが試験に出かけていると思っていたところで急に刺されたと知らされたら気が気じゃないだろうし、その心中は察するに余りある。
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