昼飯を食った後に菓子も食う。そして練乳も飲む。うまい。

昼食後は若干眠くなりつつも国語を解き進める。75分くらいかかった。

この頃よりスーツケース及びニットが暴走老人と化しつつあった。

ニットは試験終了後の試験監督のアナウンス中に席を立って外に出ようとしていたし、スーツケースはスーツケースで試験監督の人に何か文句を言っていた。

鯉王としてはなんかやたら偉そうな試験監督はあまり好きではないが、試験監督に対して偉そうな受験生はもっと嫌いである。

問い合わせをするにしろ何か伝えることがあるにしろそれなりの節度を持って受験してくれよと思うなどした。

現代文の【小説】ではないが内心で「ジジイ…」と思ってしまった。

お次は英語リーディング。65分くらいで解き終わった。一昨年より共通テスト系の模試はパソコンでのWeb受験が主となっていたため、会場で試験を受けられる喜びと、紙と鉛筆を使える喜びが相まって、私は謎に感謝の念で満たされていた。

英語の筆記だか国語だかで、途中時計のアラームか携帯電話かが鳴り始めて誰かの鞄が試験室から退場していた。

1日目ラストの休憩時間に手洗いに立ちがてら自販機でホットミルクティーを買う。年に2度、120円のささやかな贅沢である。その後でホットレモンティーが100円で売られている別の自販機が目に入ってしまった。経費削減のため明日はそっちにするかな…

その後の英語リスニング。本日はこの雪辱戦のためにここに来たようなものである。あと金払ったからというのもある。

また、リスニングの際イヤホンが耳に入らないのでヘッドホン貸与の申請をした分、申請時の手続きや当日の対応等で現場や裏方に手を取らせてしまっているというのがある。それで当日試験受けませんというのも失礼な気がしたため、せめて満点は取りたいという思いもあった。

機材の確認を試験室内の受験生が一斉にしている最中で、スーツケースが何かを試験監督の人に言っていた。どうも機材が動かないか壊れたかなんかしたようであり、取り替えるために試験監督が奔走していた。今まで7回受験してきた身だが、そういうことが起こっているのを見るのは今回が初めてである。

昨年の失敗を踏まえ、手洗いに行こうとしたが試験開始まで後10分。「時間までに戻ってこれなかった場合延長はありませんよ」の声に大丈夫ですと頷き、ダッシュでトイレに向かった。

この大学は10年前にもお世話になった試験会場だが、試験監督の皆さんが非常に親切でまたしっかり試験を監督してくださり、手際も良いので10年前と同じく感謝の念を抱いた。

感謝の念を抱いたからといって満点が出る保証はないが、昨日Z会の実戦模試シリーズで演習したのとまあまあ似たトピックが出題されたため、「これゼミでやったやつだ!」現象が起こった。だからといって点が出るというわけではない。

試験後、人波に従い送迎バスまで歩く。次のバスが30分後とのことだったので急いで乗ったが、よくよく考えたら30分後でも同じ電車に乗ることになるのである。

行きと同じく十数分揺られ、駅に辿り着いた。明日のためののど飴1 を補充しようと駅の寂れたビルに入る。行きの時点で薬局があるとビルの案内に書かれていたためである。

薬局は営業時間が19時までと表示されていたが、18:34の時点で全力で閉まっていた。仕方がないので駅の近くにあるセブ◯レで明日のお菓子とのど飴を買う。それでもまだ電車の時間には余裕で間に合うのが田舎クオリティである。

駅のホームで電車を待っていると、さっき送迎バス内で「めちゃくちゃ今トイレに行きてえ」と言っていた男子生徒がまた(なのかまだなのかは分からないが)トイレに行きたいと友人達に訴えていた。「どんだけ頻尿なんだよww」と友人達に言われていたが、私も2度も試験中に手洗いに立った身である、多分試験監督から「トイレの人」と思われている可能性がある。余談だがこの駅は改札内にトイレがない。寂れた方の出口から出た先にある。

そこから30分近く電車に揺られ、実家の最寄駅に着いた。改札を出る前にICカードにチャージし、正月のキャンペーンか何かの150円分を更にICカードにチャージし、駅内の小さなセブ◯レで追加の菓子を買い、帰路についた。駅前には共通テスト帰りの高校生や浪人生を待つ親御さんの車が多数停まっていた。

実家はまあ歩くが車を出してもらうほどの距離ではない所にあり、そんなことで親を煩わせるわけにもいかないので歩いて帰った。

帰宅後は即風呂に入らされることになった。鯉王の家では徹底した感染防止策が採られているため、ドアノブからコートからネックウォーマーから鞄から全て消毒の対象となった。勿論服は全て玄関というか廊下で脱いで風呂に入っている。その間誰とも接触はしていないという対策っぷりである。

どうもオミクロン株の感染が急拡大しているらしい。明日も気をつけて試験に赴かねばなるまい。

親から今朝方起こった東京の事件のあらましを聞く。このニュースが全国で流れることで、似たようなことをしだす不逞の輩が他の地域で現れないことを願うばかりである。

  1. 試験用のお菓子の一つ。眠気覚ましを兼ねている。 []
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文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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