死闘奮戦エピファニー

学生生活842日目

今日の試験は、3年前期の最難関と呼ばれている。そう、一昨年度・昨年度と死闘を繰り広げたO教授の試験だ。

そして、あの「50人落ちる」と言われた試験でもある。

日付が変わった頃に、ねるねるねるねの水入れるところに酒(ジン)入れて、大人のねるねるねるねを作って食った。アルコール度数40度超のねるねるねるねは喉が焼けるぜ。

ラムネは試験終わってから食おう。

朝からクソ暑かった。どうしようもないほど暑かった。昨日も暑かったがその比じゃなかった。

昨日電車の中でスマホの扱いに困る年配のご婦人を助けたりしたな、などと考えながら12時に飯を食って家を出た。

試験は13時からである。

もわっとした熱気はあったが、自分が家を出た時は少し日が翳っていた。

服を着替え、試験のある講義室にたどり着いた時には座席のアナウンスがなされていた。

そのまま座席につき、最後の足掻きをする。

そして皆が全ての荷物をしまい、問題用紙と解答用紙が配られた。

記述式メインの教授だからマークシートが配られたのには驚いた。そして試験開始。

どの問題も全く自信ねえな!!

と思いながら時間いっぱい戦った。

戦いの余韻も冷めやらぬまま、今日は学祭のことで一個上(元いた学年)の人に呼ばれていたのでそのまま一個上の学年の講義室に入ると、まだ4限も授業があるとのことで、一旦退散した。

居候している研究室に行くと、どうも今日の試験は難しかったようで、同じ学年の人が阿鼻叫喚になっていた、と研究室にいた教員から聞いた。

そのまま4限終わりまでパン食ったりなんだりしていると、雷鳴がバンバン響き出した。

空には暗雲が立ち込め、風も強く吹いていた。

4限終わりに教室に向かうと、一つ上の学年のU1 が、同じ学年の学祭の部門長的な立場の若者と居た。

取り敢えず話を聞いていると、人気の少なくなった講義室に若者が現れた。どうやらサッカー部らしく、ミーティングかなんかやるとのことで、我々は場所を移してその辺のテーブル席で話をした。

外の風は冷たく、雷鳴は収まらなかった。

学祭の案内図的なやつを作る役目を仰せつかったため、それについて色々と聞いた。

若者が去った後、Uと色々と話をした。某留年カップルの破局の話とか、「心強くあれ」って話とか、四年生はどんな生活だとか、バイトのこととか、色々。そんな中で、今日の試験の話も出た。

U「鯉王さん、3限後に教室に現れた時目かキマッてましたね」

鯉「いやまあ試験終わりなもんで…」

出来は知らない、可不可も知らない。ただ、面白かった。

試験直後は試験をキメてきたので精神は高揚しており、戦う気やる気100%だったから感覚は鋭くなり、頭の回転も普段の2倍くらいになっていた、気がした。

ヤバい薬物とは今までもこれからも無縁の生活だ。試験という合法で覚悟ガンギマリになってたのが眼に出ていたのだろう。

U「久しぶりに鯉王さんと話したらやっぱりこの学年に居て欲しすぎるなと。2年くらい飛び級できませんかねー?」

鯉「双六じゃないしそれは出来んと思いますわ」

お世辞でもそう思ってもらえるのはありがたい。2人して軽口を叩きながら、雨も雷も収まったので帰路に着いた。途中合流した5年生の方とも別れた。

自転車のタイヤの空気が減っていたので、明日全体的に整備しようと思う。明日は試験がないので、最後のセーブポイントみがある。

逆に今思ったんやけど、ヤバい薬物とか一切使ってないのにキマッとるの、そっちの方が合法的にヤバくないか??

  1. 同期の編入生。KO大学薬学部卒業後すぐ入学したらしい。温和な性格。 []

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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