無職200日目
なんでも21日間続いた事柄は習慣になるらしい。すっかり無職っぷりも板についてきたような気もするが、この生活は来年の3月で終わりである。
無職200日ともなると、春の陽気に烟る朝からヒヤリとした秋の清澄な空気の朝へと変わるらしい。新しい発見である。
午前6時10分に目が覚め、そのまま朝食もそこそこに電車に飛び乗り通勤ラッシュに巻き込まれつつ大学に向かう。
朝からほぼ何も食べていなかったので、学食で朝食を取る。その後図書館で生物に勤しむ。
混雑する時間帯を避けて昼食を取り、ぶらぶらした後再び図書館に戻って勉強する。無機化学を少し思い出しがてらやっていく。
大学の図書館での勉強の利点は、わからない事柄や調べたい事柄があった際にすぐに専門書やらなんやらで調べられることである。
夕方、歯医者の時間になったため歯医者に向かうと、予約の時間が聞いていた時間より1時間前になっていた。約1時間遅刻の扱いになっているということか?と頭を抱えつつ抜歯を担当した科に行くと、どうやらシステムの都合上そう表記されるということらしい。なんなんだ。
親不知を抜いた後の縫合に使われていた糸を抜くと、少しは口が動かしやすくなった。1週間やそこらで切られた所が元に戻りつつあるということに人間の身体の不思議を感じるし、人間の身体の妙を追究したい欲が出てくるのでなんだかんだ言いつつまた受験生となって良かったと思う。結果が出るかどうかはわからないが。
接着結合とかデスモソームとかが頑張っているのかもしれない。
診察後コンビニで晩飯を調達し、再び電車に飛び乗る。帰りも帰宅ラッシュに微妙に巻き込まれたが、なんとか座ることができた。
くしゃみをしたり咳き込んだりすると親不知を抜いた後の傷が開くような感じがするため、無理は禁物だなと思った。
帰宅後漢文とリスニングをやろうかと考えていたが、流石に疲労が出たため風呂に入って寝ることにする。