試験会場近くの地方都市のビジネスホテルで連泊をしていた。

理由は三つある。一つは、慣れた試験会場で受験するために実家の住所を登録していたが、実家から試験を受けに行くのは(尚且つ、試験までの期間を実家で過ごすには)少し不便だからということ。また昨年のようにオンラインゲームで深夜までうるさくされては困るし、急に帰省した理由を考えるのも面倒である。ビジネスホテルにいた方が気が楽だ。

もう一つは、ビジネスホテルの連泊は不要な物を削ぎ落とせば割と安いということである。連泊で尚且つ清掃不要、部屋に風呂のないタイプにすれば割引も効く。平日や休日終わりは宿泊料金も安くなる。ホテルの風呂はスーパー銭湯みたいな感じであったので、毎日温泉に浸かっていた。

最後の一つはビジネスホテルはシステマチックであるということ。観光用ホテルではないため団体旅行客もそう多くない。朝飯も豪勢ではないが、バイキング形式であるので試験に合わせた飯を気軽に食える。たまに「二流のビジネスマン!!」と(無職の)鯉王に思われるような残念な宿泊客も居るが、そこはご愛敬。ホテルに罪はない。タオル類の配達やら何やらも向こうの都合に合わせてやってくれるし、必要以上のサービスもないため気楽に過ごせる。

試験会場近くの地方都市はビジネス用・観光用・ムフフ用含め割と多くのホテルが値段もピンキリで駅の近くに林立しているため、ありがたく利用させてもらうことにした。

センター試験を終えたが、自己採点は明日やる予定である。高校生の頃からのルールである。試験の最中は「迷いが多すぎるため今日眠れるだろうか」と思っていたが、今はクソネミの嵐と疲労のタイダルウェーブである。寄る年波には勝てねえ。

チェックアウトは明日。取り敢えず今日はゆっくりしたい。この2日間で右手のあかぎれが切れてわりと痛い。次の試験ではオロナインを持っていこう。次があるかはわからないし先のことは全く見えないが。

センター試験が終わった旨を知己たちに伝え、今年も高校生たちに期待していた「何浪っすか?www」の煽りを受けることなく、誰の保護者?と思われることもなかったことを報告した。

無職になったことを伝えても温かく迎えてくれるような気の良い友人たちである、全くイジリが無かった。気のおけない友人達なのだから、ちょっとくらい「お前何回センター受けるんだよ」とか「ハローワークは回避できたか?」とか言ってくれても私は一向に気にしないのだが、寧ろそういう所を知己たちに期待していたのだが、「おつかれ」と言葉をかけてくれる良い奴らだった。

ここまできて「もしや私はマゾなのか」と考え込んだが仕事辞めてセンター試験を受けまくる時点である意味マゾヒストなのかもしれない。Mは無職のMだけで充分だ。

まだ2020年が始まってから3週間しか経過していないのか。もう10年くらい経ったような気がする。

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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