学生生活347日目

14日後に留年する無職文系

そんな訳で今日は朝から某大手英語教室の非常勤講師バイトの採用二次試験を受けに都会に行くことにした。交通費もクソも発生しないのでめちゃくちゃ嫌であり、それなりに憂鬱な土曜である。

昨日「留年しました!!」とかって書いておきながら「14日後に留年する医大生」ってまたアスペクトガバ理論か?と思われそうだが、実際今年度が終わるまで(=2023年3月31日まで)は一応留年したとも何とも言えない訳で…(苦しい言い訳)。

朝から雨が降っていた上、交通費を少しでも下げるためにとチョイスした公共交通機関が人身事故かなんかで遅れているという情報も得たのでげんなりしながら若干高めの公共交通機関を使うことにした。あと微妙に寒いし風が強い。

この時点で若干行きたくない感が凄かったが、公共交通機関に揺られ、一路都会を目指す。

何やかんや乗り換えたりしていると、同じく留年の通知の来た友人から連絡が来た。あと親からも連絡が来た。

なんか速達で書面による通達が来たらしい。成績も同封されているとのことである。

そもそも全て自分の責任で大学に行っているため、なぜ親宛に連絡が来るのか非常に謎である。もう保護者のいるような歳でもない。

親曰く、「ご家庭で必要に応じて激励、ご指導していただきたく云々って書いてある」とのこと。

親「言うて落とした科目の内容すら皆目見当がつかんのにどうご指導しろと?」

鯉王「『ご指導』の不足が理由で留年したというより、資金不足やろ」

まあ何かとズレているこの大学である、何も言うまい。

友人からは大学に休学届を出すには教員との面談がいるという話があった。しかし私は絶賛外出中である。そのお手紙を確認できていない。

そうこうするうちに目的地付近の駅に辿り着いた。大体このご時世にバイトの面接ごときで本社ビルに呼ぶってなんなんだよ。

また、割と電車の乗り換えあたりからめちゃくちゃウ○コをしたくなってきていた。

取り敢えず近場のコンビニに入ったがトイレは使用中。サラダチキンだけ買い、時間も時間なので本社ビルに突入した。

しかしメール本文には本社でやるとは書いてあるがビルの何階でやるかは書いていない。そして時間も時間である。クソもしたい。

取り敢えず人事課のあるフロアに行き、その辺にいる人に聞いてみることにした。人事課の天井付近の壁には筆っぽいタッチで「誠心誠意」とかなんか他にも色々と書かれた紙がデカデカと貼られており、「この会社やばくね?」と思うなどしていた。

案内される道中で何とかトイレに辿り着き、取り敢えず一発出しておいた。

案内された試験室には自分より年上っぽい男女と、同世代もしくは若い男性が2人いた。

机の上にはアンケートが置いてあったため、その辺適当に答える。英検一級何年前に取ったか忘れるくらい前だぞ。役に立つんか?

時間になると、女性が2人入ってきた。まずは筆記試験かと思いきや、いきなり実技試験である。

「設定」は大人向け英会話クラスの導入部。配布されるカードに書かれている質問をその場にいる他の受験者に投げかけ、英語でやり取りを2、3分しろとのこと。準備時間は2分。なお、他の受験者がやっている間は生徒役になるので、ここでも英語でやりとりをすることになる。

自分に配られた題目は微妙に難易度高かった。

いやそれよりも、英語とか喋るの何年ぶりよ?確か最後に喋ったのがちびっこ英語塾の面接、ガチでやったのが一昨年の夏のTOEFL。

とりあえず一例ということでやってきた女性の1人が実演する。これはガチのやつだ。私もなけなしの英語を生徒役として話す。

英語で振られた闘いは英語で受けて立つ、たとえどれほど情けなくともだ。

そんなこんなで年上の女性の方から順繰りに進んでいく実技試験。

試験が始まってわかったことがある。全員(私以外)英語強者の集まりだ。多分、ガチで英語を積んできた人達だろう。私のような理系のサブウェポンとしてではなく。

取り敢えず私も約1年半ぶりにマトモ?な英語を話す。交通費も賃金も出ないので大損である。私はカネにならねえ英語はやらねえ主義なんだよ。

どうにかこうにかして全員の実技試験が終わると、お次は個別面接である。

順番を待っていると、後ろの席の年上の男性から話しかけられた。先ほどの実技試験で話の流れから私が医学生であると説明したので、身分は明かされている。明らかに学生というような歳ではないので興味を持たれたのだろう。

適当な世間話をしていると自分の番になったので個別面接の部屋に行く。先ほどやってきた女性2名が椅子に座っていた。

そしてここでも英語を話すことになった。タダで喋らすな。

個別面接が終わりかけてきた時点でクソほど腹が減ってきたし(朝飯は食っていない)二発目のクソをしたくなってきたが、皆休憩もなしに筆記試験に移りたそうにしていた。

筆記試験はTOEICっぽい形式の問題を解くことになり、まあこれ終わったら今日は解放されるだろうと考えていた。

その後空腹がピークに達したところでまだ試験があるとのことだった。筆記試験パート2である。割と実践的?で、高校受験〜大学受験レベルの文法事項説明に関する記述型の試験であった。

終了後は空腹とウ○コで死にそうになっていた。当初伝えられていた終了時刻は13:30だったので、まだ50分近く試験があるのかと思いきや、ようやく解放されたので、ダッシュでビルを出てコンビニに向かった。トイレは依然として使用中だったが、私が肉まんを買った直後に空いたので使わせてもらうことにした。せめて順番が逆であってほしかった。

二発目を終え、ついでに持ってきていた服に着替え(1秒でもスーツで居たくないタイプの人間である)、肉まんを食いながら都会を歩く。雨は止んだが今日は風が強い。

肉まんを食い終え、やることもなくなったので都会の中心部に戻ってしばし彷徨いていたが、金もなければ特に興味のあることもなかったので帰宅した。

帰宅後ポストを覗くと案の定書類が届いていた。前期休学をする場合は来週金曜までに諸々の手続きを終える必要があるらしい。それだけ把握して、部屋の片付けに勤しむことにした。

実は今日の夜9時から留年マスター(進級した)&留年マスターの友人(留年していたが進級した)と飯を食う約束があるのである。留年マスターの友人には部活があるのでこの時間帯になったとのことだが、私は留年マスターの友人と会ったことがなかった。

そんなわけで諸々の片付けにひと段落をつけ、チャリで飯屋に向かった。最近は朝晩がクソ寒い。今日は昼間も寒かったが。

飯屋に着くと留年マスターが既に席に座っていた。注文はいくつか済ませたので鯉王さんもどうぞ、とのことだった。

留年マスターに留年の経緯(?)を説明しつつ、飯を食う。しばらくすると留年マスターの友人もやってきた。

2人に聞いた話を総合すると、以下の知見が得られた。

  • 休学手続きは早い方がええ
  • 教員との面談は形式的なものに過ぎない
  • バイトと勉強に明け暮れた方がええ
  • 気がついたらあっという間に7月とかになる
  • この一年はバイトで金が凌げても、復学して進級した後の生活をどうするか考えておかんと詰む
  • みんなの留年のほとぼりが冷めるのは大体ゴールデンウィーク前くらい(=それくらいメンタルダメージがでかい)
  • 大学との関わりを断ちすぎないこと

まあまあ実践的(?)なアドバイスである。

ちなみに今日の午前中に前の大学の留年した後輩1 に留年の極意を聞いたところ、

  • ある程度金があるなら旅行と資格試験と図書館篭り
  • なんにせよ学業最優先

という意見が出た。この後輩には私が公務員辞めて無職やってなんやかんやで医学部進学して留年したという経緯を一切話していなかったため、鯉王は急に情報量の多い人間になってしまった。

飯を食いながら3人でくっちゃべる。私は留年のけじめとして、同じ学年の人とは年度が変わったらもう会わないと決めているが2 、この「一度留年を経験した勢」とは今後も会えたらとは思う。これもまあ向こう次第だが…

日付が変わる前に店を出る。今回は鯉王が留年だったため(?)、飯代は留年マスター達が持ってくれるとのことだった。申し訳ねえ。

冷たい風が吹く中、チャリで家を目指す。帰宅後メールを見ると、今日の採用試験は通過らしい。

マジかよ。別のバイト入れちまったわ…

  1. 二つ下の後輩で留年した。留年界では私の先輩になる。時空歪みまくり。 []
  2. 学年には学年の、学校には学校のカラーがあるので(校風とか社風とかといった言葉がそれにあたると思われる)、それによっては会うことも考えたが、悪い意味での医学部らしさが全開だったため自分のいた学年の人と会うのは義務的行事以外ではないだろうし、向こうも留年するような奴には会わないだろう。 []

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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