薬理学の実績解除
学生生活818日目
薬理学の試験の成績が学年最下位だった。
当然の如く教員に呼び出され、指定されたのが今日だった。時刻は18:30。
本来なら今日はオンラインバイトが夜に入っていたのだがそうも言っていられないので昨日の夜に振り替えた。
更に言うと本来なら昨日の夜は推し教授の勉強会があったのだがそうも言ってられないので泣く泣く断った。
推し教授、すらっとしたおじさん(親よりは若い)で、腰のあたりが妙に色気があるんだよな。
まあまとめれば推し教授の代わりに薬理学の先生に会いに行かなあかんようになっちまったということだ。
ここまで聞いた読者の諸兄諸姉はきっと「軟式globe1 」のKOIKEのように思ったことだろう。
それに対して私が言えることを代弁しているのは、「軟式globe」のマークパンサーである。
まあそれは置いておいて、薬理学の先生に会いに行く。
私が予定時間の5分くらい前に行ったところ、前の人が面談をしていた。
確か面談に呼ばれたのは学年で4人だけだ。そのうちの大トリを私が務めている以上、その前に居るのは最下位から2番目の人だろう。
予定時間を過ぎても前の人が出て来ず、ウロウロしていたら先生からステイの指示が出たのでトイレでクソしたりなんだりしながら待つ。
予定時間の5分後に出てきた若者を軽く励ましながら彼の鯉王に対する認知度2 を上げる。
暫くして私の面談が始まった。勿論録音はONだ。抜かりはない。
なんかまあ留年中の話から何から始まり、「何でこんな成績になったのか?」と問われたので、
鯉王「(授業料も国民健康保険も支払う必要があり、)アルバイトを(8つ掛け持ち25連勤くらい)していたら、(体調崩したりなんだりして)勉強時間が取れなくなりました」
一応申開きをする。
留年マスターの話では、この先生は「再再試」までやってくれるらしいからいけるやろ。
その後、
先「無職から大学に入ったら、お金がなくなって困るのはわかっていたことでは?」
そんなもん分かっとるがな。
ただ、それを金に困らずにここまでやってきた人間にだけは言われたくない。
…みたいなことを言っても多分わからんだろうし、そもそも「(中略)住んでる家を追われてホームレス受験生的な感じの生活を送ってきたやつ」の数が少ねえしな。いや数自体は増えているが、医学部という温室にはほぼおらんと言うことか。
こっちは単位を握られているし、2留の人になるわけにもいかない。
そして次の話題は、「友達はいるの?」だった。しかしこれは昨年面談を受けた留年マスターから聞いている、想定質問だ。
この学年に来てまだそこまで知られておらず、学年側ももう2年一緒に居る人間ばかりだ。そして、こっちは元無職文系日雇い限界医大生(32)である。若者寄り付かんやろ。そして留年コミュニティもハブられた。
みたいなことをまとめて伝え、ついでに留年生の破局とメンヘラ女鬱LINEも伝えておいた。
ちょっと今日の本質から離れるんやが、この2日くらい前に実験実習があった。
そこで、大二病クソ野郎、いや違った(違わない)のF3 の所業を知った。
Fは落単数から「キング」と呼ばれていた学生である。当然(?)、前期から留年生としてやってきているので、休学した鯉王に比較すると留年の先輩として一日の長がある。
実習で一緒になった若者曰わく、
- FはWに言い寄る前、その若者の友人N(現在留年して2年生らしい)に言い寄っていた
- Nには彼氏がいたが、Fはお構いなしにモーションをかけていたらしい(今時この表現通じるんやろか?)
- 最終的にNは彼氏がいるからと断り事なきを得たが、その若者は「何故WがFをすきになったのかがわからない」と言っていた。それは私もわからない。
その時にFがNに送ったLINEの文面は、
「いや必死過ぎwww」
でしかなかった。あんなんもう「先っちょだけ!!先っちょだけだから!!!」ってのと同じやろ。LINEの文字数比率、F:N=9:1やったぞ。
まあそんなわけで、若者たちは変な男に引っかからず偉いなと思うなどした。
話を元に戻そう。
そんなわけで、「友人なし、金なし、時間なしで最下位になりました!」的なまとめ方をした。薬理学は2回試験があるので、次回頑張ります的なことも言った。
また、先生はこんなことも言っていた。
先「鯉王さんは、受け入れてくれる人としか交流しない性質があるね」
無えよ!!!1マイクロ4 も無えよ!!!
そもそもこの歳で医学部に来てんだから、若者的に鯉王とつるむのに負担があるのは明白だし、「若者に迷惑をかけない」を標榜して編入も留年もしてんだよ!!!
なので圧倒的にフレンドリーな留年生をやりつつ、来るもの(メンヘラ以外)拒まず去るもの追わず、若者が無理のない範囲で、をやってきたのに何言ってんだこの先生は!
とりあえず肯定も否定もしなかった。私は今単位を握られている。
最後に、自分の得点傾向について尋ねた。
先生曰わく、
- 全くの無失点の大問は無かった
- 何らかは点をとっているので驚いた
- ただ、大問の中の特定の分野に関する質問は点がなかった
とのことだった。
そんなこんなで「まあ後半戦頑張りますわ」的な挨拶をすると、ふと今気付いたように、
先「もしかして今日はアルバイトの予定だったのかい?」
と尋ねてきたので、
そうだよ!!!
とは言えないから曖昧に微笑んでおいた。私は今単位を握られているからね。
バイトよりも体幹強めの腰付きのエロいおじさん教授に会いたかった気もする。髪が薄くなりかけて見た感じひよこの羽毛みたいにふわふわなんだよな。しかも教授がバチクソ賢いのを、“分からせられる”授業。癖。圧倒的癖。