LIVING DEAD DAY

学生生活852日目

本日の最高気温は35℃。まあまあクソ暑い。

そんな中、朝の9時台にゴルフ場に向かい、暑さのために若干枯れつつある芝の中キャディのバイトを行った。

久々やし自分のスキル的なアレとかソレとかヤバいんじゃ無かろうかと思っていたが、取り敢えずつつがなくこなした。

……いや、業務はつつがなかったかもしれないが、私の身体はそうでもねえ。

今まで試験やなんやかんやでそこまで暑くはない環境で過ごしてきた身である。それがいきなり炎天下のドチャクソ暑い環境に放り込まれたらどうなるか。

めちゃくちゃしんどい。ヘロヘロofヘロヘロや。

吹き出す汗、カラカラに乾いた喉、もつれる足の3拍子1 でヘロヘロになった。

しかし本日はそれだけでは終わらない止まらない。

この学年の謎イベントが発生しているためである。

夏休みの期間中にこの学年の全学生がどっかしらの研究室で研究(ピンからキリまであるが、なんかそんな感じのもの)を行い、レポートを書く必要があるのだ。

私は解剖学講座の先生の元に参加する予定となっていた。

ゴルフキャディのバイトを終え、西日を背に受けながら大学までの道のりを疾駆する。

根城、大学、ゴルフ場は鈍角三角形みたいな位置関係にあり、大学とゴルフ場の間はチャリで大体20分くらいの距離であった。

ゴルフ場では大体2万歩/日を歩いていたため、大学に辿り着く頃には私のHPは残り1割を切っていた。

そのまま実験施設のある棟に向かうと、担当する教員がいた。

これまでの人生において実験施設等に関わることがなかったため、これがファーストコンタクトである。

中に入ると、異様な獣臭さに満ち溢れていた。

もつれる足で実験を行う部屋に入ると、直径1mの円形の容器が置かれ、壁面にはラットのケージが並べられていた。

今夜のバトルフィールドはここか。

ラットの行動解析がこの夏の実験テーマとのことで、人生初となるラットとのコンタクトとなった。

いやまあ小学生くらいの頃に学校でうさぎやらモルモットやらハムスターやらラットの知り合いみたいな連中の相手はしたことあるけれどもそんなん20年以上前だしな…。

そして10分の地獄が始まった。

終わりとか、ラットの数とか、何の遺伝子が絡んでるのかとか、そういった事前情報ゼロの状態のまま、10分間ラットを行動させ、記録する。しかもラットどもを活動的にしやすくするために薄暗い(感覚的には電灯に付いている豆電球くらいの明るさくらい)中で。

その教員はめちゃくちゃ寡黙な人間であり、どちらかというと私は沈黙の方に耐えられなくなりつつあった。いやまあ実験的には静かな方がいいっちゃいいんだが。

そしてスマホを触ってもええんだかあかんのだかもわからんまま時間が過ぎる。

ラットを10分間行動させ、行動場所を清掃し、また別のラットを10分間行動させる、その繰り返し。

いつ終わるとも知れぬノルマ。

そうこうしていると、昼間下した腹がまた異音を立て始めた。

次の10分の間にトイレでウンコでもするか、と考えながら清掃を終わらせると、ラットがまた走り回り出した。

鯉王「お手洗い行ってきますわ」

教員「いや私が行きます」

はあ?

この間全てめちゃくちゃ小声。しかし尚も腹から異音がドチャクソ響いている。

謎の押し問答の末、教員が手洗いに立った。

ウンコくらい2 学生に譲ってくれよ…!!

魂の叫びと共にもう何だか色々と堪えきれなくなって涙が流れた。なんだってこんな長え時間こんなところに拘束されにゃならんのだ。

次の10分でダッシュでトイレに駆け込み全てを解放した。

実験の途中、あまりの疲労で意識を失うなどした。めっちゃ寝てた気がする。

私が解放されたのは夜の10時を過ぎてからであった。

これ無給ってマ?

  1. 実際には3拍子どころではなく、蒸し暑い風に起伏の激しいコースを歩いたり走ったりし倒す5時間、満足に水分&塩分補給のできない状態そして飲める時に冷えたグリーンダカラを大量に飲むために下した腹とまあまあな現世の地獄だった。 []
  2. 教員がウンコに行きたかったかどうかは知らない。小の方だったのかも知れない。 []

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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