無職の夏休み:東大阪市編

目次

そうだ、神社に行こう

『無職の夏休み』という最高に皮肉の効いたタイトルをつけてしまった。無職に夏休みも何も無いし、そもそも無職なので毎日が夏休みみたいなものである。

それはさておき、私鯉王は人の多いところがあまり好きではない。正確に言えば「多数の人間が同じ一つの目的のために集まっており、尚且つうるさい場所」があまり好きではない。それ故バーゲン会場とかはできれば遠慮したいし、テーマパークはあまり好かないし、ライブ会場に出かけたこともないし、長蛇の行列にはなるだけ並びたくないし、BBQは一人でトウモロコシにバター醤油塗っていたいし初詣は人がいないときに行きたい。もっと言えば山奥とか川とかでぽけーっとしていたい。

そんなこんなで『無職の夏休み』と題したものの夏休みっぽいところには行きたくない。そこで以前より気になっていた神社に行くことにした。

瓢箪山稲荷神社

瓢箪山稲荷神社|Facebook

瓢箪山稲荷神社|東大阪市

「辻占」の総本山であるらしく、ユニークな御神籤もあるとのこと。「辻占」には電話での予約が必要であるため、事前に予約をしておいた。

参道付近の地図。瓢箪山稲荷神社の「瓢箪山」とは瓢箪のような形をした古墳が由来らしい。

AM7:00 公共交通機関でGO

K塾に行く要領で公共交通機関を乗り継ぎまくる。折しも本日は雨、所々で遅れが出るのではないかとヒヤヒヤしたが、普段使用している公共交通機関は何とか予定していた時間のものに乗ることができた。

AM8:00 近鉄の洗礼

実は今日が近畿日本鉄道(通称:近鉄)に初めて乗る日だったりする。右往左往しつつホームで待っているとアナウンスが。

どうやら急行電車に遅れが生じているらしい。なんですと。そして私が乗る予定の電車はその後の電車である。JRだとこちらが尋ねてもいないのに「〇〇分遅れ」と電光掲示板に表示されるし次に来る電車は3本くらい表示されるのだが、近鉄は多くてその次、くらいしか表示されないのである。驚きと共に地下鉄の陰翳を眺め、電車を待つ。やってきたのは少し古びた車体と、謎に区分けがされて尚且つヘッドレストのついた座席だった。

電車に揺られ一路瓢箪山駅を目指す。途中から地上に出て、順調に進んでいる…かと思いきや途中の駅で急に停車したまま出発しない。恐らくは急行とかの待ち合わせのためだろうが、何の説明もない。そういえば前の急行電車が遅れた理由の説明もなかった。信号待ちだったのか、雨風が原因なのか、緊急停車したのか、わからずじまいである。説明のなされないまま発車し、いくつかの駅を過ぎる。近鉄は説明のない電車として私の中で認識されつつある。

瓢箪山駅の前二つは駅名に「花園」が入っている。これがあのラグビーの聖地として有名な花園か、と思いながら車窓から風景を眺めていた。列車が進むにつれ雲烟る山が近づいている気がする。そうこうするうちに瓢箪山駅に辿り着いた。

AM9:00 参拝

駅に降り立ち、Googleマップで出口を確認し、商店街の中を歩く。駅付近には瓢箪の形をした池があった。

地元の寂れた商店街とは大違いで、瓢箪山駅付近の商店街(神社モールというらしい)は賑わっていた。やはりそこは都会だからなのだろうか。「たこやき」と書かれた看板のある花屋や、いかにも地元の薬局という雰囲気のあるドラッグストア、スーパーなどいくつかの店はまだ閉まっていたが活気はあった。

瓢箪山稲荷神社前のセブンイレブンと、ありがたい言葉の書かれた看板。この看板は他の場所でも見つけた。

セブンイレブンの先に鳥居があり、参道が続いていた。商店街から一歩奥に入ると人はまばらである。少し日差しが暑い。神社にたどり着き、予約の時間までまだ余裕があったため参拝し、辺りを見て回ることにした。

神社に関する説明のある立て札。この隣に木製の立て札もある。右の地図画像はセンター試験日本史Bの資料問題とかで出てきそうな画像だと思った。ここから神社側に狛犬ならぬ狛狐が居る。

予約の時間前に社務所に出かけ、辻占の説明を受ける。再び参拝し、辻占の占場へと出かける。道を通る人の特徴をしっかり見て書き留める必要があるため、集中力を要する。もっと人が通りかかるまで時間がかかるかなと思ったが、割と一瞬で終わった。

社務所に報告をすると、そのまま奥の部屋へと通される。事前に伝えておいた出生年月日と時間に基づく四柱推命と辻占から総合的に判断するとのこと。元々文系学生をやっていた頃は呪術とか調べたりそれで卒論を書いたりしていた身であるため、色々と気になることが多すぎる。

AM10:00 彷徨う無職の晩夏

辻占で見てもらうことはまあ勿論再受験に関することである。今の状況については事前に説明している。

概要としては、今は運勢的には良いらしいが、勉強のやり方は少し工夫をしたり視点を変えたりした方が良いとのこと。現状のままでは厳しいとのことだった。また、無職でもお金に困らなかったり、人の助けを得られたりしやすいらしい。

言われてみれば無職ロードを驀進しつつあるがそこまで資金繰りに困窮したことはないし、友人から先輩から、大いにお世話になりっぱなしである。母親にも世話になっているため、周囲への感謝の念は表しても表しきれない(が、親戚絡みのゴタゴタや家族絡みのトラブルに巻き込まれるのは御免である)。

感謝の念を忘れず、勉強法をよく考えて物事をなす必要があるなと痛感した朝だった。

ちなみに辻占の御神籤もある。この御神籤がまたユニークなものだった。一度テレビで紹介されたこともあるらしい。辻占も行ってもらったが、御神籤も引くことにする。

辻占御籤。三枚の紙が中に入っている。

あぶり出しや、御神籤結果を焼き抜くもの、そしてオーソドックスな御神籤とアドバイスに富む親切な御神籤である。

ちなみにあぶり出しと焼き抜きで二つともに「油断するな」と言われたため鯉王はやたら油断しやすいタイプだったのかもしれない。

AM11:00 神社モール

神社モール。どうやら独自の音頭があるらしい。

瓢箪山稲荷神社を後にして再び神社モールの中を進む。駅の近くの郵便局でK塾の添削課題を投函し、激安な菓子屋でレアな菓子を買い、ちょうどやってきた電車に飛び乗った。帰りの電車は遅れてはいなかった。

そんなこんなで無職の夏休みは半日ほどで終了した。結局人の多いところを通ることになったが、神社周辺はほとんど人がいなかったのでよしとする。帰ってからはまたいつもの図書館で勉強である。勉強の視点を変えることを意識しつつ、今まで以上にやっていこうと思う。

文系社会人を経ての無職。からの学生。 本業は医学生、副業は無職文系。

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