無職343日目
ここに来てふと思うことがあった。
「医者になりたくて医学部医学科目指してるが、行った先でとんでもねえ人間がいたらどうしよう」
とんでもねえ人間。
例えば日常会話に偏微分方程式が飛び交い日、英、独、羅の4ヶ国語を自在に操り分厚い医学書を漬物石代わりにして論文をバッシバッシ読みまくり一度見たものは瞬時に記憶し必要なときに取り出すことができ、左手からエネルギー弾を撃てる人間。
是非友達になりたい。というか今から募集する。よろしく。
ではなく、親や教師の言うことに従って医学部に入り、プライドがスカイツリー並に高く、コンビニの店員に横柄な態度を取り、でも実家に金はあるのでいい暮らしをしている、みたいな。
今のところそんな人間に出会ったことはない、多分。いや一個一個の要素を持った人は見たことはある気がする。
医学部医学科の定員が80人としよう。そのうち20人が後者だったらまあやっていける。40人でも多分大丈夫。60人だとちょっとキツい、79人それだったら6年間がヤバそうな気がする。かといって折角入学したのに辞めますとも言えない。だって再受験生、後もなければ仕事探しも大変だ。まあ覚悟の上で再受験生になったんだけど。
いやまあ「お前そんなこと考えるヒマがあったら勉強しろよ、というかまだ合格すらしてない奴に合格した奴のことを語る資格はねえよ」と言われたら「せやな」としか言えないし実際合格してないのは事実である。2019年3月9日時点で。
鯉王は「医大生」という種族にあまりエンカウントしたことがない。
一応1回目の学生やってたときに通っていた大学に医学部はあった。我々も割とレアな種族だったが彼らもレアだった。謎の都市伝説が流れており、「医学部生は夏休みがない」とか「土日も実験や授業があるらしい」など様々な事柄がまことしやかに囁かれていた。
一度一年次の一般教養で医学部医学科の人と隣同士になったことがある。二言三言会話したが、とっつきにくい感じがした。「私はあなたとは違って賢いのよ」オーラが出ていた気がする(あくまで個人の感想)。そんなこたぁわかってるよ。
次に医学部医学科の人に会ったのは社会人時代に行った医進フェスタである。
その時の詳しい模様はこちらのブログに書いている。
文系社会人と医進フェスタ:文系社会人は医学部進学の夢を見るか?
そこで会った人は6年生の人だった。ハキハキと喋り、フレンドリーな人柄だった。スポーツ系の部活に所属しているらしく、割とガタイが良く溌剌とした見た目だった。予備校も客商売、フレンドリーな人柄でなきゃこういう場には採用しないだろう。とにかく良い印象の人だった。こんな人ばかりが集っていたら楽しいだろうなと思った。
最後に会ったのはこれまた在学生の方だった。なんというか1番目に会った人寄りな感じであった。
今までに会ったサンプルが3人だけという少なさから、一般化は困難である。実際のところを確かめるにはやはり合格して入ってみるしかない。入れば、わかる。でもそれじゃ遅い。この先一切の希望を捨てよ状態だったらちょっと大変である。いくら学校だから年回りとかもあるとはいえ、9割がアンフレンドリーだったらまずい。再受験生なのに舐めたこと言ってんじゃねえと言われたら仕方がないが、同じ場所に集まる者同士切磋琢磨して楽しく過ごせた方が双方にとって良いのではなかろうか。
いくつか医学部生に会う方法はある。一つはオープンキャンパス。これはまあ確実だろう。次に予備校の講習。こっちは「未来の同級生」を見ることができる。
ただ、私が彼ら彼女らを見るということは私も彼ら彼女らに見られるということでもある。少なくともオープンキャンパスや講習に参加する時点で「見られても何ら困らない」実力になっている必要がある。彼ら彼女らも歯ごたえのない人と争いたくはないだろうし。
それに、大抵の大学生がフレンドリーで面白い話が出来て楽しく学問のことを考えている人々だと私は一度目の学生生活で学んでいる。多分そんな変な人はいないと心の底より信じたい。
ひとまず梅雨入り前と夏を目処にやるべきことをやるだけである。