無職1205日目
今日の一言
連日漫画の話で申し訳ないが、最近やることが山積みなので特筆すべきような日常の事柄も何もないのである。atama+はやったし、早朝のバイトにも出かけた。編入試験の書類を作成したりもした。
大学生の頃も今も変わらず漫画を読み、小説を読み、論文を読み、その他諸々を読み…してきたが、大学2~3回生の頃に「金融系漫画」を狂ったように読んでいた時期があった。
これを金融系漫画と呼んでよいかどうかは謎だが、自分の知らない金融面や法律面の知識を漫画を読みながら得られるのが当時の鯉王にとっては有難かった(とはいえ時代背景等もあり、現在でも通用するものばかりではないが…)。この漫画のお陰で公務員試験に通ったようなもんである。
…というのは冗談だが(実際は公務員試験予備校とかには通っておらず、何か適当に試験を受けたら合格したというのが正しい)、それでも得るものの大きい漫画であった。一度借金をしたものがどんどん負債を重ねていくというリアリティと、法律・金融の知識を上手くマンガ内で使っているクレバーさが絶妙な塩梅なのである。
また、大学生の頃は楽しみながら(途中恐れ戦きながら)読んでいたが、公務員になってから「安心して読める漫画だな」と評価が変わった漫画でもある。
勤めていた会社が倒産し、転職してきた主人公灰原とその教育係のガチの関西人の風貌の桑田は金貸しであり(所謂「マチ金」である)、金に困った人々が彼らの勤務先である帝国金融に訪れ(或いは訪れずとも何かしら関わってきて)、そこで悲喜交々、時に修羅場時に土壇場を繰り広げ、借金苦に追い詰められていく(時々助かる)というのが基本的な話である。無職生活を送っている現在において無借金を貫き、自力でどうにかするようにしているのは、借金苦でどうなるかをこの漫画で学んだからであるともいえる。これは冗談ではない。
時代設定が平成初期頃なので、作中の役所とかがバンバン書類を赤の他人に発行していたりする。平成20年に戸籍法・住民基本台帳法が改正されているのだが、この漫画内では「それ以前」であるとはっきりわかるので、非常に安心して展開を追うことが出来る。
残念ながら漫画アプリの都合で途中までしか読めていないのだが、途中の話で印象に残っているものがある。
ひょんなことから主人公灰原が妙に自分本位な警察キャリア組の男と組まされることになり、色々と面倒ごとに巻き込まれたり巻き込んだりするのだが、その一連の話の最初の方で灰原とその男が喫茶店に入る描写がある。この警察キャリア組の男は多分今でいうところの「マウント取りたがり野郎」という部類に入るのだろうが、喫茶店で働くウエイトレスに「君は時給が○○円で云々~」と話しかけ、「俺はその何倍も稼ぐから偉いんだぜ」的な意図を匂わせるくだりがある。
当時の鯉王は初対面でそんな話をいきなり振ってくるヤツが居たら全力で引くしお近づきになりたくねえしダチにはなりたくねえなと思った。それと同時に、「見えている事柄だけが全てではないはずだが、もしこのウエイトレスがどっかの社長令嬢とかだったらこの男は態度を変えるんだろうか」などと考えたりした。今でもそんな感じのことを思うし考えるので、鯉王はその当時からあんまり精神構造が変わっていないのかもしれない。いやそこで180度逆のことを考えだしたら自分も末期だなと思うのでその辺は変わらなくても別に困ることはなさそうである。
オー・ヘンリーの作品群に、態度を変えるとかではないが、各々の話している職業や身分が真逆だったという男女が出てくるみたいな感じの話があったと思う。確か『自動車を待つ間』。
何はともあれ、来週も忙しくなりそうである。明日は学士編入の推薦書関係の手続きのために、大学の指導教官に会いに行こうと思う。ついでにmont-bellの会員登録を更新して、試験遠征&帰省用の鞄を色々と見に行きたい。やることは多々あるが、今一つタスク管理がうまくいっていない(入力する端からタスクが際限なく増えているためである)し、タスクの入りが甘い気がする。